最近、生徒さんから多く質問されること。
「会社員から、どうやって花の仕事を始めたんですか」
「花の仕事を副業にするコツは?」
私も20代、30代の頃、そんな疑問に答えてくれる人を探していました。
結果は、そんな人はどこにもいませんでした。笑
どこにもいなかったから、今こうして夢が叶っているのかなと思います。
昔は、物を作る人は皆「職人」でした。
現場の先輩や、デザイナーは皆、職人気質なのが当たり前で、
そこに誰もが憧れたんです。
良い物を作ってさえいれば、人格や人間性なんてどーでも良かった。
無愛想でも、何も教えてもらえなくても、
彼らの手捌きや、商品を作り出す過程や、花への接し方、
その全てがお手本だった。
そう。教えてもらうなんて畏れ多かったんです。
雲の上のような存在でしたね。
自分ができない事が出来る人、それだけで尊敬の念が生まれる。
あの時に彼らに感じた「圧倒的なオーラ」
自分には、まだまだ。。。
今でも、そんな風に感じます。
受け身からは何も生まれない
20代、30代の私は、会社員をしながら花屋で働いて、無休でした。
若かったから、出来ましたよね。笑
だから、20代、30代の方は、そのくらいやろうと思えば出来るって事です。
逆に、そのくらいやらないと会社員から、一歩突き抜ける事は出来ない。
そして、そのくらいやっても、自分が満足するものはなかなか作れない。
だから、楽しいんですけどね。
逆にそう思えないと、継続出来ないと思います。何事も。
お花の仕事を本業にしていても、副業にしても
何年続けていけますか、何年の経験がありますかってことです。
「1年やっても、ちっとも上手くならないから、私には向いてない」
「コースレッスンを2つも受講したのに、全然上手くならない」
そんな風に嘆く生徒さんもいますが、早すぎない??笑
お花屋さんの仕事も、自分で独立してやる花仕事も、
自分からお花を選んで、形を作って、お客様の満足を得る。
受け身でいたら、成り立たない仕事です。
教えられた事をそのまま実践して、形にして売れたとしても、
それはその人の商品ではありません。
スクールで習った物を、コピーしただけで、そこにはその人の独自性やセンス、
他とは違うと思わせる魅力は無い。
でも、誰かのコピーでも
継続することで、自分だけのセンスが生まれてくるんです。
そこには時間がかかります。
なぜなら、たくさんのデザインを見て、
またそれを実践できるスキルを身に付けて、
初めて自分の中でシャッフル出来るから。
たくさん真似をして、初めて自分だけのセンスを見つけられる。
スクールのレッスンを受け身で終わってしまっては何も残らない。
その間に何をしたかで、天と地ほどの差が出ます。
自分をよく理解することから
「センス」ってなんだと思いますか。
おしゃれなものでも、洗練されたものでもなく
「その人らしさ」
人間性やその人が歩んできたもの、全てが作り出すものに出ます。
だから、見た人の心を掴む。
私はそう思っています。
物作りは自分を表現することだと思うんですよね。
その人の全てがそこに凝縮される。
その人の作ったものが好きな人は、その作者自身のファンにもなる。
人間性や考え方、感性、色んなものが近い人が共感して買っていただける。
スクールを選ぶときも、同じです。
その講師が作り上げるものが好きかどうか。
自分でもあれを作りたいと思えるかどうか。
講師が歩んできた道のりや、考え方に共感できるかどうか。
そこを基準にすると良いですよ。
基本スキルを身に付けると同時に、「自分」と常に向き合える人が
自分だけのセンスを獲得出来る。
商品を買っていただけるコツ、仕事にしていくコツは、
自分らしさとは何かしっかりと見極めて、センスを磨きながら
コツコツスキルを積み上げていけるかどうかです。
そこに近道はありません。

スクールへのお問い合わせ、
お仕事のご依頼等は、こちらからどうぞ。
2日以内にご返信させていただきます。