
「フラワーデザイナー」
花仕事を目指すようになってから、いや花仕事に憧れていた頃から
ずっとこだわっていた肩書き。
でも、どこか自分にフィットしない、何か違和感がある。
そう思って、自分の気質も鑑みて「職人」の方が落ち着くかな。
そんな風に、自分の肩書きについては、ずっとゆらゆらしていました。
でも、今年になって生徒にアレンジメントの極意を教えたり
自分でも母の日のアレンジメントを考えている時に
ふと、アレンジメントの完成形って、アレンジメントの形ではなく
使う花が、どうやったら引き立つようになるか、
どうやったら花の魅力を最大限に表現出来るのか、
それが一番のポイントだと思ったんです。
よく生徒さんから、「どんな形でも出来るようになりたい」と
言われることが多く、そこに沿ってレッスンも「形」を全面に出すと
分かりやすいのかな、と思っていたのです。
マルとか四角とか三角とか、エル字型とか
民間の資格などでも、「形を作る」ことにフォーカスしたレッスンが多いです。
でも、実際の花の現場で「三角のアレンジメントで」とか
「丸いアレンジメントをお願いします」と注文が入る事は無く、
ほとんどが、入れて欲しいお花と、全体の雰囲気とご予算を伝えてくださる
お客様ばかりです。
なので、形にこだわるレッスンよりも、「デザインする」レッスンの方が
大切なのでは、と私は思います。
花を生き生きと、尚且つナチュラルにデザインすることが必須なのだと。
初心者さんがラウンド、トライアンギュラー、パラレル、と形を学ぶところから
スタートするのは、デザインの基礎を学んでいるのに過ぎない。
大切なのは、その先の「デザイン力」
色の組み合わせや花の形や質感、大きさなどを計算した先のデザイン力が個性になる。
アレンジメントやブーケ、リースやスワッグなども
一つの美術作品と同じだと考える事で、最近ようやく腑に落ちました。
これからのフラワースクールは
フラワーデザインを学べる場でなければ
フラワーデザインといえば、とても敷居が高い気がするかもしれませんが、
デザインは日常にあるべき、身近なものです。
お部屋のインテリアや、好きな物に囲まれる生活を
すでに皆さんはしているはずで。
知らぬ間に、ファッションでもインテリアでも、デザインして生活しているのです。
「好きなお花で好きなようにアレンジやブーケを作れるようになりたい」
これを目指す生徒さんは、本当に多いです。
これこそが、お花をデザインすること。
今年は、この「フラワーデザイン力」に注力したレッスンを強化していきます。
「フラワーデザイナー」が一般的な職業になる未来を期待して。
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